仕事はバリバリこなした。報道の命は即時性。動かな話にならん。
24時間いつでも飛び出せる態勢や。「来い!」言われる前に、カメラ担いどかな、一流やない。
「今からですね…」
と担当ディレクターの末吉源一がいう。すると即座に森川は言い返す。
「みなまで言うな!みなまで!分かっとる、ミナミで起きた殺人事件やろ?
ホステスの北岡朱美43歳が自分のマンションで死んどった。しかも全裸や。
容疑者は(親指を立てて)コレや!一流商社W物産の部長、柴田五郎51歳。
もちろん不倫関係!スキャンダルや!」
末吉は唖然として口を開け、
「森川さん、どこでその情報を得たんでっか?」
「むふふ、警察無線傍受しとったんや」
「えっ?ほんまでっか?」
「ああ、報道カメラマンやったら、そんなこと当たり前やろ!さ、早よ現場に急行や!」「あ、すいません」
「まあ、43歳のホステスの裸はあんまり見たないけどな」
「森川さん、急ぎましょう!」
「おうよ」
そんなことを来る日も来る日も続けていたわけや。
そんなある日、新聞の社会面にある記事が載っとった。
「奇形ザル増える…原因を究明中」
森川は気になった。これはどういうことなんや?もしかしたら「食い物」のせい違うか?
ピィ〜ンと来た森川は、食品添加物にその原因があるのではないかと直感した。
そして、ここからがすごいので、よく聞いておくよーに!